【ニューヨーク不動産最前線】 コンドミニアムの入居審査

【ニューヨーク不動産最前線】
コンドミニアムの入居審査


コンドミニアムのボードの入居審査がますます厳しくなっています。審査に出す書類の数と審査期間がどんどん増えてきているのです。
コンドミニアムの審査基準は基本的に収入審査。賃貸の場合は、審査をパスするための目安は年収が月家賃の40~45倍以上となっています。各コンドミニアムが用意する申込書類のほかに、雇用証明書、銀行やインベストメント口座の残高証明書、毎月の給与明細、過去2年分のタックスリターンのコピーがメインとなりますが、それに加えて公的機関発行のID(パスポート、運転免許証、就労ビザ等)、レファレンスレター数種類(銀行や会計士等からのビジネスレファレンスと個人的なパーソナルレファレンス)も必要になるケースが大半です。
これだけ揃えるのも大変なのですが、さらに申込金、プロセシング・フィー、引っ越し用エレベーター使用料、クレジットチェック・フィー等の名目で、申し込みをするだけで1500ドル程度かかります。
やっと揃えた書類とフィーはビルの管理会社に提出しますが、大変なのは実はこれからなのです。提出した申込書類は、まずは管理会社が審査をして、それがパスしてからやっと書類がコンドミニアムのボードに回されます。しかし、この管理会社の審査期間が読めません。ビザの審査のように、出してしまえばあとは待つだけというとても不親切なシステムになっているため、引っ越し業者や家具の手配など、関連する作業が進められないのです。
基本的に管理会社は、提出後30日は待つようにという但し書きを申込書類に書いています。かといってきっちり30日というわけでもなく、1〜2週間で審査結果を出す場合もあります。時間に余裕のない申込者の場合は、過去の審査期間等を参考にしながら「早く結果が出るのを勝手に見越して」準備を進めるのですが、必ずしも予想通りにはいかないこも多々あるのです。
途中で、今どのあたりまで審査が進んでいるかとか、いつ頃承認が下りそうかという問い合わせは基本的には無視され、「申込書類に30日って書いてあります」という返信あるのみです。審査期間を短めに見積もってリース契約開始日を早めに設定していると、契約開始日が過ぎてもまだボードの承認が下りないという事態に陥ります。
管理会社の審査が終わってボードに書類が回れば、ボードから待ったがかかることはありませんが、たまにボードメンバーから追加書類を要求されることもあります。基本的にはボードが一から書類を見直すことはなく、承認書にサインをするだけなのですが、これがまた時間がかかる場合があり、最終的に承認の連絡が来るまでは予定が立てられません。
コンドミニアムの賃貸をお考えの場合は、このようなシステムを知ったうえで、ぜひぜひ余裕を持った引っ越しスケジュールを立ててください。
コンドミニアムの申し込みの煩わしさを敬遠して、NYCではレンタルビルが人気です。入居審査も申込金もなく、あっという間に承認が下りるからです。ただし、総体的にレンタルビルはコンドミニアムよりも家賃が高く、ロケーションも不便なところにある場合が多いため、それぞれ一長一短あります。

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